XXXTENTACION 日本語訳

「エックステンタシヨン」ではなくて「エックス・エックス・エックス・テンタシヨン」であーる

XXXTENTACIONのデビューアルバム 『17』のレビュー

感想…。

とりあえず短い。

22分だ。


こんなに短いアルバムに出くわしたことがない。

あっという間に聴き終えてしまう。
これはアルバムというより、ミニアルバムの規模だ。

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でも捨て曲はないし、捨て曲が普通にあって、1時間ぐらいあるアルバムよりずっといいかと。

捨て曲なしのアルバムにはめったに出会わないから。

 

look at meで彼に悪いイメージを抱いていた人たちに対しても、本当はこういうアーティストなんだと訴えかけることができたアルバム。

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オレは彼のことを調べようと思って調べたとき、あの曲のせいで余計彼のイメージを悪くしてると思った。
ドン引きした。

若者にはウケるだろうが、まともな大人には彼の育ちからして、
『まともに教育を受けていない暴力的なバカなガキ』という印象を与えるからだ。

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だからXXXTENTACION は議論を呼ぶラッパーとメディアに呼ばれてきたのである。

 

このアルバムの全体的なテーマは、彼が元カノの嘘の告発によって無実で逮捕され、それでも彼女が好きで、辛い初恋だったことだ。

彼にとってあの出来事が相当ショックだったんだろうと。

だから聴いてる限り、自殺願望を抱えてる10代の切ない初恋&失恋アルバムって感じ。

 

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とてもhip-hopアルバムとは言えない。
10曲中ラップしてるのはJocelynとEverybody Dies In Their Nightmares の2曲だけだ。

でもアルバム全体の雰囲気を統一させてるのは評価する。

このアルバムの数週間前にリリースされたIn The Endは絶対収録されてよかったのだが…。

(HopsinがKnock Madnessを発売する前にアルバムには収録されない曲、Have You Seen Meを発表した件と全く同じ。

偶然だとは思うが、この曲のアートも同じく月のアートだった。)

www.youtube.com

 

このアルバムはかつてのXの叫びすぎてるヘビメタルなイメージもない。

 

彼がどれだけ毎日自分の自殺願望と戦っているか痛いほど伝わってきた。

 

1番意外だったのが、コラボ曲のFuck Love。

Xはコラボ曲に当たりハズレが激しいから期待していなかったのだが、ベスト3には絶対入る曲でびっくりした。

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特に好きな曲はオーランドとSave Me。
歌詞にすごい共感して、まるで自分のことについて書かれた曲かと思うくらいだ。

xxxtentacion.hateblo.jp

最初のExplanationでも言ってるが、彼の目標は自分の音楽を通して、同じように鬱をもっている人の精神状態を治すこと。

それをモットーに活動している彼はとてもまだ19とは思えない。

Xに興味もってる人がいて、いきなりあの曲じゃ引かれるから、と思う人でもこのアルバムは自信をもってオススメできるのでないか。

Hip-hop 好きじゃなくても聴きやすいので、hip-hop 好きじゃない人にもオススメできる。

フォロワーさんも言っていたが、ちょっと違和感はあるがカフェで流れていてもおかしくないw

 

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それにしても、今までずっとミックステープを出してきた彼がやっと、デビューアルバム、
いざ聴いてみたら…。前作のミックステープと時間がほとんど変わらない(18分だった)のは、ずっとアルバムを待っていたファンにはガッカリだったんじゃないか。

 

このアルバムは、Xがインディーやアコースティック、フォークやカントリーシンガーにもなれるということを証明してくれたアルバムだ。

 

また、look at meと逮捕でついた世間の悪いイメージを裏返す内容のアルバムでもある。
(未だにメディアの情報に騙されて、Xが本当に元カノのジェニーバに暴行したと勘違いしている人間が山程いる。)

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逆に、ゴリゴリのhip-hop 好きには『こいつラップできないじゃん』という印象を与えるアルバムでもある。

それでもLil Yachty, Akon, Kendrick, Madeintyoから称賛されていることからして、このアルバムはX本人が言うように、自分の全てを注ぎ込んだアルバムなのだろう。

本当の彼はlook at meのような彼ではなく、このアルバムのような彼なのだ。

 

Xなら17曲ぐらい含まれているアルバム作ってもいいと思うけどねぇ。
勿論スキーも参加して。

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次回のアルバムは路線を変えて、このアルバムに含まれているような曲や、ハードコアなラップの曲、ロックな曲など色んな曲をバラエティに含んだ、ボリュームある作品を出してくれることを願う。
(また同じようなアルバムだとさすがにキツい)